もんじゃ力

20171115(火曜日:曇)

s_20171115

文化財の宿 落合楼村上の図書室です。井上靖の直筆の原稿が展示されています。

■今朝はゆっくりと休みました。昨夜は冷え込みのために熟睡できず、途中で掛け布団を厚めの物に替えました。それからは熟睡できたようです。昨年の冬から特に感じるのですが、季節の移り変わりに速やかに体が対応できずに右往左往しています。暑いのか寒いのか、それをそもそも実感しにくくなって来ました。特に床に入ってから、その感を強くしています。寝付けないのが暑いからなのか寒いからなのか、判然としないのです。本当に困ったものです。歳を取るということは、本当に大変なことです。

■さて東京新聞に連載中の「私の東京物語」は、作家のヤン・イーさんの物語です。今日は最後の第10話。もんじゃ焼きのお話。副題は、ー「もんじゃ力」に感謝ーです。

日本で食べたものの中で一番首をかしげたのがもんじゃ焼きだったというのです。最初に食べた時の感想が、「わけがわからない」だったそうです。中国から両親が来日した機会に、とことんもんじゃ焼きを食べよう、と試みたそうですが、その種類の多さに驚くとともに、韓国のキムチ、インドのカレー、欧米のチーズ、外国人好みのコンビーフなど、なんでも我が味に取り込んでしまう、そのもんじゃ力こそ日本文化そのものだ、と感じたそうです。

日本は極東。つまりは欧州から見れば東の果です。あとは太平洋があるだけですから、いわば文化の流れのどん詰まり。あらゆる文化が流れ着く終着駅です。それらを独自の味付けで自分たちの生活を豊かにしてきたのが日本です。中国人のヤン・イーさんも受け入れて、今日のヤン・イーさんを作り上げたのも、そのもんじゃ力ではないか、というのがヤンさんの結論です。

だから日本は隣の国々とは違って素晴らしい文化を持っているのだ、と近頃は大言壮語する人々が増えています。そうした夜郎自大になることだけは避けなければいけない、というのが、司馬遼太郎さんの願いだったのではないでしょうか。

 

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